月夜野美術研究所

群馬県みなかみ町の美しい自然に囲まれた旅行気分で通える小人数制絵画教室、絵画・美術作品搬入搬出代行(拠点:群馬県)、油彩絵画作品販売

所在地

〒379-1303 群馬県利根郡みなかみ町
            上牧2242-5

不定期コラム
不定期となりますが月夜野美術からのメッセージです。お暇な時にお読み下さい。



日本の技術・日本の洋画

 月夜野美術の絵画は殆ど油彩画中心です。油彩画は西洋文化発祥で、洋画とも言われます。モネ・ルノワール・ゴッホ・ピカソなど西洋の巨匠作家の傑作有名作は日本人にもよく知られています。作品内容も西洋の人物・風景などを題材にした巨匠の傑作、有名作を観賞していると西洋文化の真髄を見せつけられたと思われるでしょう。鮮烈で濃厚な色彩、重厚で堅牢な画肌の西洋作品は優雅で華やかな江戸や京の文化から発祥したとは考えにくいと思われます。
 日本人には、西洋絵画・油彩画は合わないのではと思われても過言ではないかもしれません。油彩より水彩・日本画の方が好きだと言う意見はよく聞きます。油彩画中心の画業ですが、稀に水彩・日本画を試してみたいと思う時もあります。
 油彩絵具は日本人の繊細な感性には合わないと思われるかもしれませんが、描写方で日本人好みの繊細な表現も可能です。油彩絵具の高い着色力により西洋的な力強い表現も可能で、描写方により繊細な表現も出来ます。写実絵画が日本で人気があるのは、油彩絵具の力強さが前面に出る傾向のある一般的な油彩画(特に、印象・抽象画)に比べると先ず油彩絵具の力強さよりも対象物の繊細な表現に目が行き、油彩絵具特有のインパクトを感じる事なく、作品の美しさを感じる事が出来るからだと思います。繊細な表現でありながら写実作品の存在が際立つのは油彩絵具の力強い特性を突出させないようにしながら、油彩絵具の性能を最大限に引き出す為に何度も繊細に塗り重ねられているからです。
 日本は不況と言われながらも、経済・文化的に豊かで更に美しい自然の宝庫です。恵まれた社会の中では人物・静物のモデルを探すのに苦労はしません。美しい自然は国内に数多くあります。日本国内で油彩画のモチーフを数多く得る事が出来ます。その環境の中での感性なら抽象表現も洗練されます。
 特に細かな作業・表現は日本人は得意と言われます。藤田嗣治がパリに滞在した際に面相筆による細い線での表現によりパリの画家を驚かせたのは有名な話。日本人として持って生まれた能力を有し、恵まれた日本の環境の中で、日本人の技術・感性で日本の美しさを描き続けたいと思います。


2017 4/6 tsukiyono-art staff


絵画の勧め

 HP冒頭でも触れておりますが、現代の混沌とした情勢、美術界においても不正審査の発覚など、習い事に集中できる時代ではないと言われてもそれが過言ではないと思われるかもしれません。収入得て日々の生活を過ごすだけ、これ以上の事は無理、したくないと思われる方も多数だと思われます。しかし、このような時代だからこそ「美しき絵画」が必要だと思われます。絵画を学ぶ事により、作品製作技術が身に着くだけではありません。絵画を通じ新たな世界が広がります。
 絵画は文科系に分類分けされるのが大方の考えです。実際にはデッサンを正確に描くには幾何学的な思考も必要になります。油彩絵具の乾燥(硬化)の理論はリノレン酸の酸化重合反応によるもので反応速度は絵具の塗厚・温度・使用助剤に律則されるなど化学理論を理解する必要性もあります。製作方法によって様々な画用油を使い分け調合する必要もあります。色彩理論に基づいて固有色と反対の色を塗る時もあります。筆の扱い方、絵具の使い分け、その他様々な技術要素が絵画の世界にはあります。具象・写実絵画では先ず「対象物の正確な観察」が必要とされます。絵画技術を習得し観察力のある眼は、絵画以外の分野でも必ず役に立ちます。日々の生活に余裕ができたり、絵画技術により「自分の能力」が上がる事により、より充実した生活が送れると思います。
 作品が完成して、展覧会に出品します。最初は地元の小さな地方展あたりからとなるとおもわれますが、ご近所からの来場者に作品を評価してもらえるのも楽しい時間となるでしょう。更に、技量が上がれば未経験の方でも難関公募展・海外出品と世界は広がります。
 美術の世界では一般作家から著名作家・海外出品作家・難関公募展役員作家までの作家個人のレベル分け、展覧会のレベルカテゴリー分けにおいて、正確で信頼できる機関、会社はありません。今の特に公募展を中心として美術界の縮小傾向の原因として、作家のレベル分けがいい加減だから一般客が離れていくのではないか、スキーの世界ではSAJ(日本スキー連盟)が一般からオリンピック・W杯レベルまでのレベル分け大会カテゴリーレベル分けがほぼ完全に網羅管理、ボクシング・ゴルフはプロテストがあるのは有名、美術界に信頼出来る機関が無い事を問題に思う事はよくあります。
 仮に信頼出来る機関があってそこでの評価は上々だとしても、大事な事は「この作品見たい」「この作品買いたい」「この先生に習いたい」経歴肩書きではなく、作家として講師としてお客様から信頼される事が最重要です。最近国内でも実績が付き始めたり、現代日本精鋭芸術家対象海外出品の選抜も頂けるようになりましたが、作家として講師としての自覚を忘れないで続けたいと思います。
 技術を習得し、出品して自分の世界が広がる事により、努力次第で人生は180度変わります。作品描く量が増えるにつれ感性も上がります。絵画を続ける事により、新たな世界を開拓し、「美しく強く生きる」事が出来ます。

2017 3/31 tsukiyono-art staff